1日に必要なビタミンB群を効率良く摂取できる食べ物の一覧【文部科学省の全食材データより】

1日に必要なビタミンB群を効率良く摂取できる食べ物の一覧【文部科学省の全食材データより】

1日に必要なビタミンB群を効率良く摂取できる食べ物の一覧【文部科学省の全食材データより】

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あきふみ@100g運営者

「100g」運営&開発者。コロナをきっかけに食材の栄養価に興味を持ちそこから分子栄養学を自身で実践するようになったエンジニア。「まずは食材から」のスタンス。

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  • 1日に必要なビタミンB群の量を摂取できる食べ物を100gあたりでほぼ網羅しました。

    野菜であれば、まいたけ、大豆が食べやすく1日の推奨量を満たしやすいです。
    肉であれば、レバー全般に多く含まれています。
    海産物であれば、うなぎや海苔に多く含まれています。
    果物であれば、比較的にバナナに多く含まれていますが量はあまりとれません。
    (文部科学省の日本食品標準成分表2020年版を参照)

    ※デフォルトは成人男性の基準です。個人にあった量は登録することで表示できます。

    ビタミンB群は代謝の多い人ほど多く必要な栄養素

    ビタミンB群は代謝の量に応じて必要量が変わってきます。
    そのため100gのサイトに登録してプロフィール設定をした人のうち、運動量の多い選択肢にした人の場合はより多くのビタミンB群が必要な量になっているはずです。

    ビタミンB群は元気さと関わりのあるATPと呼ばれるエネルギーの、生産量を最大化させるために使われる栄養です。

    わかりやすくするため、かなり単純化して解説するのですが「ATP=元気さ」だと考えてください。つまりATPが多いほど元気になります。

    もっともATPが生産されないのは糖質を使った生産です。これは2ATPです。(嫌気的解糖)
    一方でビタミンB群を他の栄養素と一緒に使った場合は最大で32ATPとなります。(好気的解糖)
    およそ16倍もATPに差が出るということは、つまり元気さが16倍も異なるということです。

    甘いもの好きの人が甘いものがすぐに欲しくなる理由の一つとして、糖質ではATPがあまり生産できないためすぐにATPが不足してさらに糖質でATPをとろうとろうと甘いものを食べてしまうといった行動に繋がるからだともいわれます。

    糖質もほどほどに必要ですが糖質ばかりの悪循環に陥らないように食事から取れるような範囲であれば推奨量を超えてもできる限り多く摂ることを意識すると良いといえます。

    それぞれのビタミンBが大切な役割を持っている

    ビタミンB1,B2,B6,B12,葉酸,ビオチンのそれぞれで大切な役割を持っているためできる限り満遍なく取りたいです。
    とはいうものの日常的な食事の中で多種類のビタミンBを摂ることは難しいです。

    牛レバーはビタミンBを満遍なく含んでいる

    ビタミンB1以外のビタミンB群を牛レバーは豊富に含んでいます
    つまり、ビタミンB1の豊富な食材(豚ヒレなど) + レバー を食べることでおおむね必要なビタミンB群を補うことが可能です。
    豚や鶏レバーの場合はビタミンB1とビタミンB6があまり含まれていません。ビタミンB1とB6の不足を補うような食材選びで補えます。

    ただしレバーのとりすぎは注意

    レバーが栄養豊富なことはご存知の人も多いと思います。豚、牛、にわとりのレバーはビタミンB群を豊富に含んでいます。皮膚の粘膜などに作用するビタミンAもダントツで含んでいるのもレバーです。
    ただしビタミンAをたくさん含んでいるが故に食べすぎると不調を感じることがあるといわれており食べ過ぎには注意しましょう。

    なお、日本の女性のほとんどが鉄分不足といわれており、要因としては低タンパク質により鉄分を体内に貯蔵しておくことができなくなるせいです。欧米では鉄不足の対策として小麦に鉄を添加していますが日本にはそのような対策はとられていません。

    さて、レバーであればついでにタンパク質と鉄分を補うことができるのでビタミンB群を摂るついでに食べる食材としてはなかなか良いのではないでしょうか。

    分子栄養学から見るビタミンB群の摂取量

    ※量はタンパク質を十分に摂れている人が前提です(1日最低でもタンパク質を体重1kgあたり1g以上を"不調や違和感なく継続して摂れている"前提。体重50kgなら50g。この話の詳細はこちら(準備中))。

    精神科医で分子栄養学にもとづいた指導で数多くの人の症状を改善してきた藤川徳美 先生(すべての不調は自分で治せるの筆者)は1日あたり、

    ビタミンB1 100mg~300mg
    ビタミンB2 50mg~100mg
    ナイアシン 2000mg~3000mg
    パントテン酸 100mg~200mg
    ビタミンB6 100mg~500mg
    葉酸 400mg~800mg
    ビタミンB12 1000mg~2000mg
    ビオチン 30mg~300mg
    コリン 500mg
    (コリンは食事摂取基準に記載されていません。)

    となっており厚労省の食事摂取より数十倍の量の差があります。つまり食事から摂取することは現実的ではありません。毎日、豚肉10kg食べたりすることはまた違う病気になってしまいそうです。
    そのため、ビタミンB群の複合サプリメントをおすすめしています。
    (藤川先生による症例改善の事例は精神科医こてつ名誉院長のアメブロに記載されています)

    <現在の私のビタミンB群・1日量>SolarayのB‐コンプレックス75を3錠(朝昼夕1錠ずつ)、SourceNaturalsのベンフォチアミン150㎎を2錠(朝)、LifeExtensionのビタミンB3ナイアシン500㎎を6錠(朝昼1錠、夜4錠。夜に多く飲むことで熟睡できる)。
    藤川 徳美. 心と体を強くする! メガビタミン健康法 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1077-1080). Kindle 版. 


    運営者はまだ試すことはできていませんが(タイに滞在していて入手が到着までに時間がかかり少し入手に困難)、ビタミンB群はサプリメントから摂ってみた場合とこれまで通り豚肉などを通じてできる限り摂ってみる方針とで体調の違いを確認して見る予定です。

    なぜこれほどまでに大量のビタミンB群が必要なのか

    栄養分子学では個人のビタミンやミネラル類に必要な栄養素というのはDNAによって決定づけられていて一人一人異なっています。
    なぜなら、食べ物の分解に必要な酵素はタンパク質でできています。タンパク質の配列の順番はDNAのコードに刻まれています。

    酵素がビタミンB群とうまく合致する確率がたまたま高い人は少ないビタミンB群でATPを生み出すことができますがそうでない人は確率が低い分だけ多めに取らないといけません。
    藤川先生の1日の摂取量の目安はその差を埋めるために必要であろう量ということになります。

    逆にいえば人によって大量に取らなくても良いということになります。